2016.04.18
羊と鋼の森 単行本 宮下 奈都(著)
去年読んだのですが、とても感動しました。
ピアノを愛し、ピアノという楽器の持つ デリケートな神秘を知らなければ書けない・・・・
とても優しい文体なので読みやすいです。
ピアノで一つの音を表現する、繊細な行為の 大切さを伝えてくれていることに感謝です。
♪内容紹介
ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。
「才能があるから生きていくんじゃない。
そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。
あるのかないのかわからない、
そんなものにふりまわされるのはごめんだ。
もっと確かなものを、
この手で探り当てていくしかない。(本文より)」
ピアノの調律に魅せられた一人の青年。
彼が調律師として、人として成長する姿を
温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。