2014.07.12
以前、私が習っていたピアノの先生のご実家で門下生がコンサートをしました。
先生のご実家なので、先生と親しい方が沢山お客様として、聴きにいらしてくださり、客席はいっぱい。私も演奏させてもらったのですが、そのときに感じたこと。
出演者は、客席の後ろのほうで出番を待ち、呼ばれたら、客席の真ん中を通って、ステージまで歩いていきます。出演者はみんな、緊張しながら出番を待っていましたが、先生が次の演奏者の名前を呼ぶと、客席のみなさんが、あたたかい拍手で迎えてくれます。
私も、名前を呼ばれて、客席の真ん中をドキドキしながら歩き、ピアノのすぐ横まで行って客席のほうを振り返りました。お客様のほうをちゃんと見て、それからお辞儀を・・・と思って客席のほうを見ると、目の前には、まるで
「よく来たね!君がここに来てくれて演奏してくれることだけで、嬉しいよ!安心して君のピアノを聴かせてね!」
そんな声が聞こえてきそうな、笑顔と拍手。
そんな優しい気持ちを、客席から受け取ったのは、初めてでした。
「みんな、あたたかく迎えてくれている。安心して弾いてもいいんだ!」
と、緊張が少しやわらぎました。
それ以来、私も、客席で演奏を聴くときは、いつも
「あなたのピアノ(ピアノ以外の楽器のときもありますが)を聴かせてね♪」
という気持ちで、聴くようにしています。
おさらい会や発表会での友達や仲間の演奏も、そんなあたたかい気持ちで聴きたいですね。
演奏者の気持ちはもちろん客席に伝わりますが、客席の気持ちも、ステージ上の演奏者に届くのです♪