2016.07.25
ラジオ体操とスイカ割り・毎日の絵日記と学校のプールとピアノの練習・高校野球…これ昭和の夏休みの思い出です。
こんにちは! おしみピアノ教室です
夏休みの朝一のピアノの練習はまずハノンからスタートでした。
フランスのオルガニストでありピアノ教師だったハノンはショパンやリストの難しい曲がどうしたら弾けるようになるだろう?とこの練習課題を作りました。
子供の頃、これを何回も繰り返して手腕のどこかが痛くなろうと、とにかく強く速く動くようになると信じて弾きました。今思えば体育会系のうさぎ跳びのようなものでした。
このところ譜読みもできるようになって、いい塩梅に力も抜けて、ちょっと大きくなった生徒さんたちに、「ハノン やってみようか~?」とハノン1番を弾いてもらうと、意外にもみんな「やってもいいよ~」の返事。
しばらくお家では練習しないでレッスンの時一緒にやることにしましょう。みんな練習しなくて良いとあって大喜びです。
手の中や指先の安定を感じて、片手ずつ1音1音ピアノが響いているかの確認作業。ゆっくり弾きます。単純な音型の羅列ですからそこに音楽ではなく自分の音だけに集中します。ただゆっくりではありません。
バカみたいにゆっくり!です。
自分の身体の癖に気付き、響きの作れない苦手な指にはカラーゴムをはめました。なんかお指が軽やかに見えますね。みんないい感じですよ~~力が抜けているならきれいに動くではありませんか。電子ピアノで練習されている生徒さんはピアノとのタッチの違いを大いに感じて効果が明らかです。
メカニックは根気よく丁寧に短時間集中が良いみたい。いろいろな音色を並べてバージョンアップしていきましょう。良薬は苦しとも言いますが、処方の仕方によってハノンは良薬にもなれば毒薬にもなります。
大きい生徒さんにはピアノのストレッチのつもりでハノンの第3部を弾いてもらうことがあります。これもバカみたいにゆっくり!です。
ラジオ体操もハノンも3日坊主とならないようにしなくてはなぁと思ってはいます。