2016.04.27
久しぶりの通勤ラッシュの電車にグリーン券を買って飛び乗りました。新聞ではなく楽譜を広げ、そこにある音を頭の中で鳴らしました。
こんにちは! おしみピアノ教室です
ソルフェージュの呉暁先生から、こんなに美しい音楽が集まった教本はありません!と薦められ持っていたピュイグロジェ ピアノ教本でした。その素晴らしさに向き合わず何年が過ぎたでしょう。やっとそれを勉強する機会が巡ってきたのです。
フランスのピアニストであったロジェ先生は日本に教えにいらした時、なんと500年もの昔のスペインやフランスの曲から選び出しこの教本を作りました。今回それらの曲の教会旋法や舞曲やオルガン的響きはスペインで暮らした遠い日々を甦らしてくれました。
このロジェ先生が教本を作った目的は聴くことを学ぶため、レガート奏法を身につけるため、質の高い音楽に触れ美的感覚を養うためと序文に書かれています。
勉強会前日になって、あらためてその序文を読み返すと、そのことが学べそうな曲をと考え直し弾こうと決めてあった曲を慌てて変更したものですからグリーン車に飛び乗ったというわけです。それはオランダのスウェーリンクという作曲家の小品でした。450年ほど前ですから今のピアノという楽器はありません。
とにかくそれをレガートに美しく弾き歌いたいと思い音をイメージしました。
その甲斐あって、カワイ表参道に新しく入ったばかりの製造100台目という記念すべき素晴らしいフルコンサートピアノを堪能できました。
聴くことを学ぶために継続してきた山本美芽先生のセミナーのおかげで、音楽の楽しみ方が多いに広がったことはとても嬉しい限りです。
生徒の皆さんにもその音楽が好き!とか嫌い!ではなく、美しい響きや音色この世に残る素晴らしい音楽がたくさんあることを伝えていけるよう勉強を深めてまいります。