2016.04.24
どんより雨がまだ残る日曜日の朝でした。午後から演奏会へ。ご一緒したお友達先生からいちご大福をいただき、しばらく心満たされそうです。
こんにちは! おしみピアノ教室です
今日の演奏会はいつもみんなで弾きっこをしている「ひまわりの郷ホール」 です。
ピアニスト仲道郁代さん所有のプレイエル社の1842年製ピアノを持ち込んでのオールショパンの演奏会でした。
それはモーツアルトの時代のピアノフォルテという楽器と現代のピアノの過渡期にショパンが愛用していたピアノです。今私たちが弾いているピアノにも世の移り変わりと共に楽器の歴史があるのです。
演奏会の会場がどんどん大きくなるのに伴い、力強い鉄のようなパワーと華やかさが求められようになった現代の大きなピアノ。
金属を使わず弦の張りの弱いことで生まれる見過ごしてしまいそうに繊細な音色のプレイエルの響き。思った以上に小さめの楽器でした。それもそのはず、鍵盤の数は80鍵です。
仲道郁代さんはプレイエルのピアノを使って曲を作ったショパンへの熱い思い、このピアノで弾くことと現代のピアノで弾くことの違いを、この楽器の音の味わいに合わせてとても静かな口調で一曲ごとに丁寧に解説してくださいました。
今日はステージ後方にも席が追加され、なんとピアノストの左手がすぐ目の前で見えるところに座ることができ、ショパンの生きた時代にタイムスリップしてその演奏に耳を集中させながら、「なぁるほど!」 と思うことがたくさんありました。
作曲した当時の楽器を知るということは、表現の仕方をも変えてしまうものなのですね。
ショパンの曲を弾いている生徒さん、いつか弾いてみたいと憧れているみんな、我が子にも弾けるようになってほしいと夢見ているお家の方々へ、ここに書き切れない今日の演奏会のこと、レッスンでお話しできたらと思います。
それよりこのピアノのショパンの音色を響きを今弾いている生徒さんに聴いていただきたかったです…。