2015.03.23
週末はお墓参りに新潟へ行ってきました。すっかり雪は消え、春も近い穏やかな信濃川です。
こんにちは! おしみピアノ教室です
新潟に帰った時にピアノを教えて! と以前から言われていたMさんにレッスンをしました。
60才も半ばのMさんは、ピアノは全くの独学ですが、バッハのインヴェンションを何曲か暗譜で弾いてくださいました。
どの曲にもコードをつけたり、音型を見抜いたりと知的作業が楽しそうで、「ここがかっこいい!!と思うの」 と何か所も、とても嬉しそうに楽譜を指さします。
このバッハへのアプローチ、ただただすばらしい~~!!
インベンションの面白さを熱く熱く語り合いました。
では、バッハの音楽をピアノの音で伝えるには?
まずは、テーマを声に出して歌ってみることにしました。
今、歌ったように弾けばいいのですよ。と言うと…???
どうすればよいかわからない、というお顔をされます。
私がピアノで歌った弾き方と歌っていない弾き方をしてみました。
「なぁるほど!」
では、かっこいいと思えるところを、かっこよく弾いてみましょう! と言うと…???
なぜその音楽がかっこいいと思えるのか、
その音楽に合うお話しを次から次へと創作して、音のイメージを広げてもらいました。
「なぁるほど!」
知的作業から、弾きたい音のイメージをもって自分の音を聴く作業へ。
そのためには声に出してうたってみましょう。
きっと歌いやすいところ、歌いにくいところも出てくると思います。
実は歌いにくいところが、かっこいいところだったりします。
お口は一つ、だから片手練習で耳を澄ます。
バッハはこのインヴェンションでカンタービレ奏法を習得してください! と言っています。
それぞれの声部が聴こえてくると、もっとインヴェンションの歌の美しさを楽しめます。
信濃の里山でも、今日も鶯が一生懸命歌う練習をしていることでしょう。