2025.05.16
みんなで頑張った夢のような弾きっこから興奮冷めやらず少しずつクールダウンしているところです。
轟千尋先生のセミナーに参加した時に、「いつか千尋先生の作品だけを集めた弾きっこをしてみたいと思っています」と呟くと、「弾きっこに絶対伺いますーーー」のまさかのお返事が。それが現実になった今回の弾きっこでした。
弾きっこまでの道のりの一歩は、まず轟先生の作品全てを私が弾くことから。
千尋先生の曲は子どもにはちょっと難しいとも言われていますが、弾きっこのための1曲を弾かせたわけではなく、1人の作曲家と対話するように楽譜に書いてあることはどんな響きなのか、書かれていないことをどう表現するのか、たくさんイメージを膨らませて、時間をかけていろいろなタイプの曲をレッスンすることで、千尋先生の企み(なあるほど!)に出会えた瞬間、それはもう生き生きした表情に変化していきましたし、一生懸命表現しようという気持ちに溢れていました。一作曲家の作品からこの気持ちを感じてほしいというのが、私の企みだったわけです。
その中から、「これ弾きたい!」と言ってくれた曲を並べてみると、千尋先生が心寄せる季節の音を春夏秋冬にプログラミングすることができました。
この日は母の日ということもあり、
千尋先生からのお母様を労うお話と演奏が、ホールを静寂と音楽愛と感謝の気持ちで包んでくれました。
昨今のホール予約事情により、日曜日夜2時間に収める弾きっことなりましたが、生徒さんたちもご家族の皆様も忘れられない母の日の弾きっこになったことと思います。
千尋先生から一人一人に書いていただいたメッセージカード、サインしていただいた楽譜、胸にかけたキャンディーレイ、力強い1本の薔薇の花を大事に抱えてホールを後にしました。
これからもまだまだ千尋先生の作品でのレッスンが続きます。