2021.02.17
レッスンの予定、その日のレッスン内容や宿題をお伝えしたり、教本の進み具合、レパートリーや発表会の記録、そしてお家の方から練習の様子を書いていただくことでその日のレッスンの組み立てがとてもやり易くなったり、毎年少しずつ工夫はしながらのレッスンノートでした。でもそれがピアノの練習に結びつくような成果が上がっているかというと、、、こちらからのお願いばかりだったような気がします。
2019年8月から10月号のピアノ音楽雑誌ムジカノーヴァに連載をされた古内奈津子先生のレッスンノート活用術という記事を読んで、本髄はまさにこれだ!と手を打ちました。
練習した回数を書き込むのは、練習しないことを叱るためのツールではない。
1週間の振り返りをしながらコミュニケーションを深めるためのツール。
ピアノをやらされている感から脱し、自分のこととしての成長を促し、練習の自律ができるように育てていくノート。
昨年12月、奈津子先生からオンラインセミナーでお話を伺うことができました。
生徒さん保護者様への声かけのコミュニケーション術のなんという素晴らしさ、根底にあるのは生徒さんを思いやり、成長をともに喜ぶ愛情でしかありません。
奈津子先生に出会いピアノを習える生徒さんたちは本当にお幸せですね。
私のお教室の今年からのレッスンノートは、
生徒さんに合わせて使い方を柔軟に対応できるようただの方眼ノートにしてみました。その日のレッスン内容からそれぞれに、私からの質問を書いてお返しすることを心掛けています。書くことが得意な子もそうでない子も、ほんの一言の呟きや名言が飛び出して、笑みがこぼれます。練習を頑張れる子が確実に増えました。お家の方からの一言も大変励みになり、関心を寄せて下さることも嬉しいです。
世の中の状況を見極め自分と向き合い、感じたこと考えたことを伝えられるように!というのは、今の日本の教育理念です。ピアノレッスンでも大いに育てていきたいと思います。
ピアノレッスンとは、練習のやり方を学ぶこと。
奈津子先生は練習の自律を中学生まで見守って!育てて!と仰っています。
生徒さんとお家の方とのトライアングル体制でこのノートに詰め込みたいと思います。