2018.07.28
高校3年生のRちゃん、今回の弾きっこでバッハのフランス組曲5番を仕上げて受験モードに突入です。習い事はピアノだけ、どんな日もレッスンを休みませんでした。
パパとママはいつも客席中央に座って弾きっこを見守ってくださいました。
ある日、想い出の曲はある?と聞いたら、
中村佐和子さんの「かぶとむしがきょうだいで」の曲集から「うさぎのおにごっこ」を弾いてくれました。
10年以上も前にはじめての発表会で弾いた曲です。その時、右手にも左手にもメロディがあってとてもおもしろい!と思ったそうです。
チェルニーなどの練習曲はとうとうレッスンで弾くことはありませんでした。
でも、バッハの曲だけは他の音楽と違う音の景色が見えると言うので、
一緒に音作りを楽しみました。
決して多くを言葉にしないRちゃんでしたが、
ピアノレッスンを続けたおかげで辛いことも乗り越えることができたし、これからも頑張れる!と伝えてくれました。
「音楽の指導だけでなく、たくさん褒めていただき応援いただき一緒に子育てをしていただきました。」 というお手紙をご両親様からそっと手渡され、
「Rちゃんが真剣にピアノの音に耳を傾ける姿を励みに私も続けてこれたのです。」 とお返事しました。
でもね!Rちゃん。ピアノ道はずっとずっとどこまでも続くもの。たくさん寄り道してください。
そしてイギリス館に響いたリスト「愛の夢」 を自分のため、そしてこれから出会う素敵な人のためにRちゃんにしかない音できっとまた弾きっこしてくださいね。