2017.03.25
毎日桜のつぼみを見上げながら、ドッキドキの1年生たちの応援を楽しみにしています。
こんにちは! おしみピアノ教室です。
指導を始めた頃のことです。
作曲をご趣味とされる大人の方がレッスンに見えました。
さて?どんなレッスンをしたらいいものかと考えてご提案したのがこのサブバイエルの中の連弾曲をすることでした。
原曲をそのまま弾きながら連弾セコンドを加えた楽譜は今でこそ珍しくありません。あの退屈なバイエルの曲でさえもまるでフランス音楽を味わっているような連弾譜に、その生徒さんと感動したものでした。今では素敵な作曲家になられたと伺っています。
これまでの発表会では、この曲を弾きたい!と希望があった場合を除いて、同じ曲をプログラムに選曲したことがありません。
ですからこのサブバイエルの中の連弾はほとんど発表会に登場したと思います。
今回の弾き合いセミナーで先生同士で連弾されているのを聴きながら、いっしょに弾いた生徒さんのことが懐かしく次から次へと蘇ってくるのでした。
きっともうお母さんになられていることでしょう。そのお子達はピアノを楽しんでいるでしょうか?
先生と連弾…がいつかママと連弾になってくれることを願っています。
体験レッスンの時や夏休みの宿題として読譜嫌いの治療薬として貸し出しをしているうちに、楽譜がボロボロになり行方不明になったりと1巻だけは4冊目となる表表紙の白さが他の巻より浮いています。
そんなレッスンの中で思い出深いサブバイエルを作曲された宮本良樹先生のことは何も存じ上げなかったのです。
山本美芽先生はじめ参加された先生方と一曲一曲を検証していくと、作曲家の思いやお人柄や人生までも見えてくることに心打たれました。
残念ながら先月にお亡くなりになったそうです。残してくださった作品を尊び弾き継いで学んでいくこと、あらためて音楽を楽しむってなんと素敵なことでしょう。
4月の1回目のレッスンでは入学したばかりの1年生たちといっしょに宮本良樹先生のチューリップを弾くことを楽しみにしています。