2016.10.10
いよいよ涼しく玄関を出る時になってあわててバッグに1枚スカーフを入れました。
今日は大好きな落語を聴きに行ってきました。
こんにちは! おしみピアノ教室です
初めて落語を聞いたのは、
スペイン語の数字だけを覚えて飛び立ち、マドリッドで暮らすことになった20代でした。
テレビから機関銃のように聞こえてくるスペイン語のニュースをただ眺めるだけの毎日。
1年に1度日本から落語家が来西し、私たちを楽しませてくれました。
日本語の懐かしさと落語という文化に触れ、母国語に満たされ大笑いした後、涙がぽろぽろとこぼれました。
それは落語家の表現力の素晴らしさと聴き手の想像力と、その両者の集中力に感動したからなのです。今でも桂米丸さんの芸術家として放つオーラは忘れられません。
そして帰国後も落語に足を運ぶようになりました。
落語を聴くと音楽を聴く…伝える心と受け取る心…話の入り、間合い、声色、言葉の弾み、一人で何人も演じ分ける話術、話が決して止まることなく流れ、そしてオチ。
ピアノの演奏と通じます。きっと練習にかける努力の仕方も同じに違いありません。
自分の心を何かに集中させる、日常の中で何かを表現するという経験は、心をとても豊かにしてくれます。
ピアノレッスンで育んでいくことができるよう願いながら、本日も涙こぼして大笑いして脳を活性化して参りました。今週はレッスンでも落語口調になってしまいそうです。