2016.02.04
こんにちは!サロンフリューゲルピアノ教室の中尾朋子です。
今日は立春。
庭の梅が少しずつ花開いてきています。
の
ドイツでの留学生活について、
自分でも初心に返るつもりで
つづってみようと思います。
ドイツの一学期は9月から
新しい住まいにも引っ越し、
学校での練習室使用を許可していただくため
先生が事務室に私を紹介してくれました。
(おぼろげながらそんな記憶があります)
学期前の宿題では、
ベートーヴェンやモーツァルトのソナタ、
ショパンの練習曲などをいただいていましたが、
レッスンが始まってみると…
日本人はテクニックはあるけれど、
音楽性が足りない!
まずは音を綺麗に出せるように脱力の練習を!
と
鍵盤の上10cm位から腕ごと落として
3の指(中指)で
ド~、レ~、ミ~、
と弾くだけ。
『Nein!!』 違う!!
全く響きがない、もっと美しい音を出して!
それで1時間半のレッスン終了してしまいました。
鍵盤の真の部分に効率よくあたり、
弦が伸びやかに振動する感覚を
覚えなさい。
そんなレッスンが約1ヶ月続きました。
よく私が、3の指の第3関節の骨を出して
鍵盤にポトンと落とす練習を
皆さんにやるのは、
このレッスンが基になっているのです。
曲の練習が進まない という焦り
学校内に話せる友だちがいない孤独感に
どんどん日が短くなっていく寂しさが加わって
かなり辛い時期でした。
日本人が結構多かったのですが、
“新人が来た” という興味本位の目で見られているのがわかり、
自分からその輪にはいっていく勇気を
正直持てませんでした。
この頃は、同じくドイツ北部に留学していた
高校からの友人だけが心の支えでした。