2013.09.30
こんにちは!
先日、義理の母が栗を送ってくれました。大好物です。
栗を見ると、秋を実感します。
私がドイツに渡って大学の入試に合格した後、
夏休みを利用して語学学校に通ったのですが、
そこで いろいろな国の方々と友達になりました。
とりわけイタリア人が好意的で、たくさん交流を持ちました。
その年の年末に、しばらく語学留学でドイツに滞在していた
友人の一人がイタリアのお宅に招待してくれました。
イタリア語は、ほとんど理解できませんでしたが、
車で外出した時、日本人の女の子が乗っていたからでしょうか、
友人のお父さんが調子に乗って、スピードをかなり出して運転していたのです。
それを家族はたしなめるように、『piano!! piano!!』と叫んでいました。
『ピアノ』て弱く という意味だけど、何故その言葉を使うのだろう と疑問に思い、
ドイツに戻ってから辞書で調べてみました。
すると、『弱く』という意味の他に、『慎重に』とか『ゆっくり』と載っていたのです。
音楽用語を丸暗記していた時は、
その言葉の持つ本来の意味やニュアンスなど考えたことなどありませんでしたが、
生きた言葉を聞いた時、音楽用語から広がりを感じました。
そうです! 『ピアノ』は、決して弱々しくはならないように、
注意深く綺麗に弾きましょう。
音楽用語は、イタリア語が多いのですが、
言葉の持つ本来の意味を知ることで、
作曲家の意図したことに近づき、演奏に幅が出るのではないかと思います。
ちなみにフォルテは、『強く』の他に『強烈に』や『スピードを出す』などの意味も持ちます。
でも、音楽用語の中では『速く』という意味は持ちません。