2018.11.21
こんにちは!サロンフリューゲルピアノ教室の中尾朋子です。
浜松国際ピアノコンクール
いよいよ佳境にはいってきました。
日本人4名を含む
6名の方が
本選への切符を手にしました。
(日本人4名とは
過去にない快挙です!)
それぞれの個性が光る
魅力的な演奏に
心が豊かになった気分です。
音楽を作る上で大切なことは
聴く人を飽きさせないように
間の取り方
構成力
(もっとも伝えたいところを中心に
山場を作ること)
そして音色
甲乙つけがたい演奏を
ずっと聴いていて
音の魅力を
どのように表現すれば良いのか
と、考えていた時
フッと『羊と鋼の森』を思い出しました。
原民喜の文章の一節が載っています。
『明るく静かに澄んで懐かしい文体、
少しは甘えているようでありながら、
きびしく深いものを湛えている文体、
夢のように美しいが
現実のようにたしかな文体』
これを音にして考えてみると
気持ちがしっくりきます。
ただ美しいという表現では
物足りない時
この一節に
心をたくして聴いてみると
良いかもしれません。
レッスンを長い間
お休みしている生徒さんには
申し訳ありませんが、
残りの本選をじっくり
楽しんできたいと思っています。