2025.09.19
今週は、平日の仕事の合間に、ピアニスト金子三勇士さんのコンサートに足を運びました。
日曜のFM放送「リサイタルパッシオ」はたまに聴いていましたが、この方の生演奏は今回初めてでした。
お顔立ちから、ハーフという事はわかりました。日本人のお父様とハンガリー人のお母様のもとに生まれ、6才からハンガリーに留学、バルトーク国際ピアノコンクールで優勝されています。
⚪プログラム
練習曲12番 ハ短調「革命」
ノクターン20番 嬰ハ短調(遺作)
小犬のワルツ
エリーゼのために
トルコ行進曲
リゴレットパラフレーズ
愛の夢
ラ・カンパネラ
名曲揃いのコンサートでしたが、驚いたのは、いきなり最初の1曲目にショパンの「革命」を弾いてしまった事です。
コンサートの最後に弾くような難曲を最初に弾いてしまいました。
そして、最後にはリゴレットパラフレーズ、愛の夢、カンパネラと全てが超絶技巧の難曲を続けて3曲も弾き続け、その合間には楽しくてお客様の笑いをとる曲の概説をスムーズに行っていました。
ピアノも濃淡、メリハリのある素晴らしい演奏で、特にペダルを使ったアクセントの強調が分かりやすく、模範的で完璧な演奏をされていました。
「聴き足りない方は、CD販売をしておりますので、是非どうぞ!(笑)いつもならサイン会も行うのですが、これからソウル経由、韓国に飛んで明日はピアノ協奏曲がありますので、今日はサイン会はできません」とさらっと凄い事を話していました。
国際的なピアニストはピアノの練習に加えて、自分の体調管理や曲の分析、司会までも自分でしてしまう(間の取り方が大変絶妙でした)なかなかいないニュータイプの才能溢れるピアニストでした。
細かい気配りがお話の中に感じられました。
来られたお客様が満足して帰られる様々な工夫がされていて、学びのあるコンサートだと思いました(^^)