2025.08.23
子ども達の夏休みもあと1週間となりました。
暑い毎日ですが、久しぶりに六本木一丁目に足を運び、サントリーホールで東京交響楽団の定期演奏会を聴いてきました。
サントリーホールは、リリアホールと同じ立派なパイプオルガンがあって、大変素晴らしいホールです。
指揮にイギリス出身のアダム・ヒコックスさん、2019年に指揮者デビューされて今回の東京交響との共演で初のアジアデビューされたそうです。とても品のある切れのいいスマートな指揮をされていました。
コンサートマスターは、小林壱成さん、ピアノは谷昴登さんでした。
①リャードフ 交響詩「魔法にかけられた湖」
短い曲ですが、美しく幻想的でした。
「すべてが止まってしまったかのような湖の静けさの中、突然何かが物音を立て、湖上をそよ風が吹き渡る」とリャードフが語っています。
②ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調
もう何十回も皆さん聴いた事のある有名なコンチェルトですが、弾き手によって印象がずいぶんと変わってきますね。
ちょっとオーケストラの人数が多かったせいかピアノの音がかなり小さく聞こえていました。(座席が良くなかったせい?!)
1階の7列目でしたが、かなり左側だったせいか殆どピアニストの後ろ姿と鍵盤の右側が遠くに見える程度で、今回は残念な座席でした。後ろでも中央を取るべきでした。
③ショスタコーヴィチ 交響曲第10番ホ短調
ロシアの作曲家ショスタコーヴィチの作品で、4楽章まであるとても長い曲です。
この曲に限らず、コンサートに行く前に事前に全ての曲をダウンロードして何度も聴いてから行きましたが、音源で聴いていた時よりもやはり生音は迫力があって全く違いました。
音源では少し退屈しそうな流れの箇所も生音、東京交響楽団の方の演奏は見事で、細かいヴァイオリンのトレモロも皆さんの息が合っていて正確で、本当に上手でした。
1番退屈しそうなこの曲が1番演奏の質が高かったです。
やはり東京交響楽団の方々の演奏は、お客様の心を掴んでいて、素晴らしい演奏をされるのだと改めて感じました。