2024.12.16
土曜の午後に総監督、指揮者の佐渡裕さん率いる「一万人の第九」をテレビで見ました。
大阪城ホールで毎年12月に一般公募で合唱経験不問で集められた人達がベートーヴェンの「交響曲第九番」を一斉に歌うイベントという事で、私は知りませんでしたが、色々な家族の人生模様がありました。
結婚が決まった娘さんが、その合唱に参加する父親に会場で相手を初めて紹介した、その1ケ月後に父親が倒れて亡くなってしまったというのです。
それで、今年は参加を迷ったけれども、お婿さんが合唱経験なしで一生懸命練習して、義父の亡き写真をボケットに入れて参加した、という事でした。
そしてゲストのピアニスト亀井聖矢さんのお父様も今年の2月に突然亡くなってしまったのだそうです。
まだ46才だったという事で、亀井さんの日本音楽コンクールでのサンサーンスの演奏を何回も何回も繰り返し生前見ていたという事で、大変無念だったろうと思います。
世界に出ていく息子さんの活躍をまだまだこの先見ていたかっただろうと思いました。
自分では頑張ってもコントロールのできない生と死ですが、音楽を通してそこに様々な家族の形や人生模様があるという事を痛感しました。