2024.06.12
朝のラジオ番組で面白い話がありました。
その番組のパーソナリティの男性の娘さんがピアノの発表会に出たときのお話でした。
その子の出番が近づいてきて、娘が「緊張するー」と言ったのに対し、お父さんは「今、弾いた子の演奏って聴いていたか?」と尋ねたら娘は「聴いてなかった」と応えたそうなのです。
「そうだろー、子供の演奏を真剣に聴いているのなんて、その子供のお父さんとお母さん、そして先生くらいなんや。だから、緊張する事なんてないんや」と話したそうなのです。
その日の演奏の出来栄えは、お父さん判定で95点だったのだそうです。
確かに誰かが聴いていると思うと緊張も増してきますが、それほど人の演奏を誰しも真剣には聴いていない、というお父さんの話も真実でありそれなりに納得できて、そして娘さんの緊張を解きほぐすには、とても的確な話だったのではないのか、と私は思いました。
もちろん、他の皆さんの演奏もしっかり聴いてもらいたいですし、それによって曲の選択肢の幅も広がるので大切ですが、弾くまでの待ち時間の緊張感、その気持ちもよくわかりますね。