2014.05.05
4月30日(水)ランランの演奏会に兵庫県立芸術文化センターへ行ってきました。
プログラムはモーツアルトのソナタ3曲とショパンバラード4曲。
ランランのモーツアルトは、柔らかくて、ピアニッシモでもはっきり聴こえ、その美しさに感嘆のため息。ランランって音色で人の心をとらえるんですね~。
それに、ランランの意思がこちらまで伝わる演奏で、聴いていて面白かった。音色も音楽も明確な意思でコントロールしている感じ。
今回私が一番気に入ったのは、ショパン「バラード4番」
遅いテンポで始まり、もうはじめから、その音色に、その美しさに、その音楽に、もう涙が出ますよ。私はあのゆっくりのテンポ大変好きですね。あの中で繰り広げられるランランの世界、たまらなかったです。あんな4番弾く人いないのでは?
アンコールの「キューバ風ダンス」、初めて聴く曲だったけど、面白かったあ。ポンセの「間奏曲」、出だしの音からして、「えっ!何?」ってくらい音色がこれまでとは変わり、美しく素敵な世界でした。ランランの演奏だと、初めて聴く曲でもよくわかりますね。
スピードやパフォーマンスが彼の特徴みたいになっているけど、それより、ランランはゆったりとした音楽が極上のピアニストです。音色が美しいよりさらに上で究極の音楽が美しいんです。
それとランランって、やはりユーモアたっぷりの人ですね!そういうことって演奏にも出るし、面白くない人が弾いたって、面白い演奏にはならないですもんね。
あれから2日経って余韻がじわじわ。舞台の前に駆け寄った時に握手してもらったランランの手、柔らかくてふかふかだった~。もう一度聴きたいなあ。やっぱり好きだあランラン。