2014.04.07
図書館で何気なく借りて聴いたショパンのCDがフランソワでした。
「えっ、何これ、他の人と違う!面白い!」衝撃的な出会いでした。
フランソワの演奏は自由なゆらめきがあって、香が漂ってくるんです。
CDなのに、ふとした一瞬に心の奥をぐわっと掴まれて、心がざわざわしてくるんです。
ショパン「練習曲」1曲目。もう初めっからフランソワの低音に心掴まれました。
そして「木枯らし」の最後の音階、あの激しさに心揺さぶられます。音階で人の心を動かすことのできるピアニストって凄いですよ、やはり。
ショパン「バラード・スケルツオ」も哀しさが呼び覚まされるような演奏で、映像をみているように泣けてくるんです。「スケルツオ1番」なんて、ガラスの破片が突き刺さってくるような音と激しさに、本当に心が痛むんです。(でも、フランソワのこの悪魔のような激しさが大好き)
ショパン「ピアノソナタ第2番・3番」も面白いです。他のピアニストだとただの音の羅列にしか聴こえませんが、フランソワの演奏は物語になっています。2番の第4楽章なんて、他のピアニストでは聴こえない音が聴こえて、「えっ!こんなにも違う?」ってくらい違います。
私はショパンが一番好きで、ショパンはフランソワが一番です。
皆さん聴いてみてください。フランソワ、本当に面白いので。