2022.11.07
「○回練習する」「○分練習する」
といった方法は分かりやすく、達成感が得られますが、それだけでは伸び悩んでしまいます。
10回練習して出来るようになることもあれば、30回練習しても思うように弾けないこともある。時間も然りです。
回数や時間の区切りだけではなく、色んな方法で練習ができる引き出しが持てるといいですね。
レッスン中や、宿題を出す際に [○回弾こうね] と言うことがありますが、それは仕上げるまでの過程の中で、今その方法が効果的、或いはそれが必要な時と判断してのことです。
レッスンは生きものです。
一人一人の状態に応じて、様子を見ながら練習の方法をお伝えしています。
ちょっとズレてしまうかも・・・ですが、病院で例えると…
お医者さんがピアノの先生だとします。
レッスンの始めで、まずはどう練習してきたか…課題を聴かせてもらいます。
[症状をみる感じ]
その演奏を聴いて、注意点はどこか、どう弾いたら良いか、どんな練習をすると良いか、などの改善点や練習方法を(表現のしかたなどを含め)レッスンします。
[診察して処方箋を出す感じ]
もちろん、タッチや音色、表現についてもレッスンしていきます♪︎
ザックリと書きましたが「こんにちは~」とレッスン室に入ってくるところから観察は始まっています。
ご挨拶の声のトーンや表情(今日は楽しそうだな)とか(疲れている感じだな)とか、楽譜の開きかたであったり(開き慣れていないとパラパラ行ったり来たりしている)鍵盤に手をのせる様子など…
お医者さんが人を観察するように、先生もまた、生徒さんの所作や(いい意味で)顔色を見ています。
お医者さんが症状に合わせてお薬を出すように、先生も練習方法や宿題を状態に合わせて出します。
おうちでどのように1週間を過ごしてきたかが大切になります。
練習の進め方は、先生からレッスンで受け取って、おうちでその通りにやってみましょう。
近道はありません。
毎日の練習を積み重ねることで、ピアノだけではない色んな力を身に付けることができます♪︎