2014.09.06
西宮市の大谷記念美術館へ、
「ボローニャ絵本原画展」を見に行ってきました。
このところ、絵本をご紹介する事が多かったかと思うのですが、この「ボローニャ絵本原画展」こそ、私が絵本に関心を持つきっかけとなった展覧会だったと思います。
この原画展はいつからされているんでしょうか。
20年、30年前?
初めて行ったのは高校生の頃、西宮に住む友人に誘われてでした。絵も本も好きなもの同士、ついでに音楽を一緒に勉強している友人。
とは言え、私自身はさして教養もない高校生でしたから、
当時は「絵本てこういうものか」位にしか感じていなかったと白状しておきましょう。
久しぶりの原画展は、なかなかに愉快なものでした。
この展覧会は、毎年イタリアの古都ボローニャで開催される絵本原画コンクール展の入選作品からなっているそうですが、イタリアを始め、フランス、スペイン、韓国、日本など各国の才能豊かな作家さんたちの作品が一堂に会しています。
当然、お国柄も色々、技法も様々。
繊細なものから大胆なものまで、
ストーリーの明確な作品もあれば、一連のイメージを組み合わせたような作品もあったりで、
一口に絵本といってもその幅の広さに驚かされます。
ストーリーと言いましたが、展示されている原画は5点1組のイラストになっており、簡単な題名と絵からストーリーを追っかけることになります。
四コマ漫画のようなものですね。
題名と絵、その間を埋めるのは
見る人の想像力です。
これがまた楽しいのです。
私の感性と作者の感性が共鳴するとき、作品は見事に動き出します。
この原画展で素晴らしい作家さんに出会いました。
とねさとえ(Satoe Tone)さん。
日本人らしい優しい、繊細な色使い。
愛らしいカエルのPipoの旅に引き込まれて
思わず知らず胸が高鳴ってしまいました。
海外でも高い評価を受け沢山の作品が出版されている方のようですが、日本でも、もっと知られていくと良いですね。