2013.12.21
今日は私の大好きなポリフォニー音楽 のお話です。
ポリフォニー。西洋音楽に馴染みの無い方には、聞き慣れない言葉かもしれませんね。
では、「複数の声(部)からなる音楽」と言い換えると、少しはイメージが掴めるで
しょうか。
先のトピックスであげた
J.S.バッハはこの
ポリフォニー音楽の大家なのですが、
彼の鍵盤音楽の最高峰
「ゴルトベルク変奏曲」にまさにポリフォニーの原型とも
言える曲があります。
「クオドリベット(ごちゃ混ぜ歌)」
要するに、幾つかの違う曲を一緒に歌って、あるときは雑音、またある時々は偶
発的に出来るハーモニーや、リズムの意外なやりとりを楽しむという、音楽の遊
びなのですが、、、う〜ん、たとえば、今の季節で言えば「ジングルベル」と「きよしこの夜」を
二人で一緒に歌ってみるとか?(やったこと無いですが)、、、時には相手に
つられて訳がわからなくなったり、ハモるところが全くなくて眉間にしわ寄せな
がら歌ってみたり、かと思いきや、意外なことにすっきりハモって、大笑いしたり、、、、想像するだけで楽しそうですよね。
で、この複数の旋律をごちゃ混ぜに鳴らすのを、洗練し、秩序立て、作品として
まとめあげた音楽、これがポリフォニー音楽というわけです。
ですから、ポリフォニーでは
沢山の違うキャラクターの旋律が重なり合い、
時
には対立しあい、時には協調しながら、
でも一つの音楽を作り上げていきます
聞く方も大変ですよね!色々な旋律が一緒に聞こ
えてくるわけですから、どの旋律を追っかけたらよいのか、音楽にどう感情をのせたらよいのか、最初は面食らってしまうのではないでしょうか(白状すると、私も最初はさっぱり分かりませんでした)。
結論としては、出来るだけ沢山の音を同時に聞き取って、さらに全体から放たれ
る音楽の力を、もう耳じゃ、おっつかないので、ほとんど身体全体で感じとる、という感じになると思うのですが、、、。
そうそう、難しいと感じたら、最初は一番低い旋律を聴いてみるとよいですよ。
私も最初はここから始めました。
聞くのにちょっとコツはいりますが、そのコツが掴めれば新しい世界が目の前に広がると、確信しています。年末年始、どうでしょう。バッハの音楽(ポリフォニー音楽)をちょっと聞いてみませんか?