2013.10.24
印象派のお話の続きです。
2.フランス語は語尾が繋がる
私が若い時に親しんでいた音楽はバッハ、ベートーヴェン、シューマンとドイツ音楽が主流でした。そのせいでしょうか。フランス音楽のフレーズの終わり方が
どうもしっくり来なかったのですね。
これがフランス語を勉強してやっと合点しました。
フランス語は語尾の子音が省かれる上、単語と単語とを
繋げて発音することも多く、よく言えば
エレガントに流れる響きを持った、でも慣れるまではむやみに聞き取りにくい言語だったのです。
おそらく、その言語の違いの影響だと思うのですが、フランス音楽ではフレーズの終わりが
ドイツ音楽ほどは明瞭に閉じないのです。
2つのフレーズが終わりきらずに
繋がることもしばしば、終わったとしても、ふわりと
柔らかく着地することが多いようですね。
いや、分かってくると、これこそがフランス音楽の魅力なんですよ〜。
でも馴染めないうちは、まさに掴み所の無い音楽に思えちゃったんですね。
3、色とりどりの音、音、音
印象派の画家が始めたことに、戸外での制作があるそうです。
それまでは、屋内で、ある決まったお題で描いていたのを、
画架を庭や、郊外、川にまで持ち出して、
溢れる太陽の光のもと、見た印象のままに描きとろうとしたとか。
なるほど、ルノアールの絵では、きらきらと光の粒が顔やドレスに降り注いでい
ますし、あるいはモネ。彼の絵からは目には
見えないはずの温度や湿度、時刻ま
でもが感じられるようです。
同じように、印象派の音楽からは、それまでの音楽には無かった、
微妙な色と光
が溢れ、耳には
聞こえないはずの香りまでもが漂ってくるような気がします。
見えないものを描きこんだ絵、聞こえないものを響かせる音楽。これって凄い!と思いませんか?
というわけで、少しはヒントになったでしょうか?
印象派の音楽に近づく時は、物語を追うのでなく、感性を研ぎ澄まして、微細な音の綾から色や光、香りを感じとってみること。そして、フレーズの終わりはフランス語のニュアンスを真似て柔らかく。一度お試しあれ!