2026.03.26
「消費者」「需要と供給」
これはここ数年、レッスンに通っていた親御さんとの間の会話で出てきた言葉です。これを耳にした時の虚脱感、心の中に沸き起こった怒りとも悲しみともつかないやりきれさなを思います。
子供の頃から途切れることなく音楽に身を捧げてきました。先人の残したものから言葉では尽くせない恵を受け取り、先輩音楽家から返しきれないほどの恩を受けてきました。自分が受け取ったものをわずかでも伝えられれば、と。そして、子供たちにとって音楽が人生で行き詰まった時の杖になればと願っています。
本題に入りましょう。
大阪市の習い事・塾代助成事業の事業者を辞めました。元々の登録理由は「ピアノのレッスンがお金に余裕のある人の贅沢品」になっているのでは無いか、という懸念があり、大阪市の助成事業に参加することで幅広い層にレッスンを受けて頂けるのでは、という期待がありました。実際その利点は大きかったのですが、同時にレッスンが「消費されるサービス」になってしまったという感覚もありました。
またこの数年の市の動向として、塾代助成事業が当初の目的と外れてきているのでは無いか、という疑問も感じました。経済的格差や家庭環境によって学力に差がつく。それが大きく影響してくるのが高校受験。その格差を埋めるためにというのが当初の塾代助成の目的であったと思うのですが、小学生(5年生より)から全戸配布のクーポンとなった今、その効果は薄いように思います。そもそも公教育にではなく、なぜ塾(民間業者)への助成なのか?近年ますます過熱傾向の中学校受験。定員割れを起こす公立高校。税金は流れ流れてどこに行き着いているのか。
とまあ、考えすぎと言われればそうなのですが、教室としては事業からは撤退することにしました。そして新しい一歩として春から「小中学生向け 歌のクラブ」を開講することにしました。詳しい情報はまた後日となりなすが、どうぞお楽しみに。