2025.12.25
久しぶりにイタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を見ました。耳のみならず、心の奥深くに刻み込まれるモリコーネの音楽。
この映画の主役は、映画館そのものかも知れませんね。
他に娯楽のなかった時代、村中の人がそこに集まってきました。大人と子供、女と男、持つ者と持たざる者。立場の違う人々が一緒にスクリーンの前で笑い転げ、怒り、泣いた映画館。そして、子供時代の主人公の映像を見上げるキラキラした目をみて、ふと思ったんですね。
クラシックの演奏会もこうでなきゃ!
クラシック愛好家の中で頻々と交わされる言葉に「年々、演奏会にくるお客さんの年齢層が高くなって、、、」というのがあります。
なんでこうなっちゃったんでしょうね。
歴史の荒波を乗り越えて現代に残ったクラシック、バロック音楽の魅力が色褪せたわけではありません。現代人の感性にグイグイと食い込んでくる新しい作品も生まれ続けています。クラシック音楽に魅力がないわけがない。
じゃあ、知られていないだけ?
確かに演奏を聴くときにちょっとした知識や聴き方のコツを知っているとより楽しめるのは確かです。が、そんなもの無くとも目の前で生身の人間がパフォーマンスをしている。音がホールを満たし、振動が身体に伝わってくる。ましてやマイクも何も通さない人の声が降り注いでくる。そんな現場に居合わせたら、寝る間もなく顔を輝かせて聞き入るんじゃないでしょうか。大人も子供も。
そして、プログラムの進行とともにヒートアップしてくる会場の熱気。
一人イヤホンで聴く音楽よりも、集って他人と共有する音楽は数倍楽しい。
演奏会を聞くときのマナーが?
拍手のタイミングが?
そんなものどうでも良いんです。
感動すれば笑顔になる、拍手もしたくなる。それだけのこと。
ということで、この暮れは教室の生徒さんを連れてバッハのロ短調ミサ曲を聴きに行きました。小さな心に、バッハの音楽の光が灯ったならばこんな嬉しいことはありません。