2013.07.01
『熊猫音楽舎のティータイムコンサートVol.1』が無事終了いたしました。
自宅を開放してのチェンバロコンサート。
お話を挟みながらの小一時間。
演奏曲目は下記のとおりでした。
スウェーリンク 『軍神マルスによる変奏曲』
J.S.バッハ 『インヴェンション 1番.8番.13番』
F.クープラン 『オルドル23番』
バロックの曲は、バッハ以外は、皆さんあまり馴染みがないようで、いつもプログラムには悩むのですが、小さな会ですから、もう我が儘に、わたくしの好きな曲を選ばせていただきました。
スウェーリンクは400年前(日本で言うと関ヶ原の合戦前後)に活躍したオランダの大オルガニスト。好きなんですよ
♥ 。彼の曲が。
勿論、ポリフォニーの書法ですし、早いパッセージでは躓きそうな箇所があって、しっかり弾きこんでおかなければ、危険なのですが、でも音楽は、小難しくもなく、甘過ぎもせず、つまりとても
『健全』で、、、そうですね、都会の生活から田舎にやってきたような、素朴だけれど、力強く、居心地のよい響きがするような気がします。
そして、
F.クープラン。こちらは
フランス音楽好きならば外せない、ヴェルサイユ時代の偉大な音楽家です。
作品は、
軽やかで、
繊細で、光に溢れていて、でもその中に、ぴりりと
風刺が効いているという、なんとも魅力的な音楽。画家のヴァットーやシャルダンとも重なり合うと評される世界が広がります。
こちらも私の大好きな作曲家
♥♥ 。
とくに、ここ最近は晩年(死ぬ3年前)に纏められたという、第4巻の曲集にはまっています。
若い時の、エネルギーは無いものの、どの曲も味わい深く、じっくりと取り組みたくなる曲がならんでいます。
そう、バロック時代(バッハ)以前にも、沢山の作品が残っていて、それも粒よりの魅力溢れる
音楽の宝庫なのですが、なかなか学校教育の範囲ではそこまで紹介されていないのが残念でたまりません。
古典、ロマン派しか知らない耳には、時には分かりにくく、感じるかもしれませんが、ちょっとした聞き所の手助けがあれば、もっと沢山の方方に楽しんでいたでけるのではと思っております。
昨日のコンサートでは、少しそういうお手伝いも出来たでしょうか?
大きなことは出来ませんが、地元で地道に頑張っていきます。
次回は12月8日(日)
どうぞ、熊猫音楽舎をよろしくお願いいたします!