2013.06.15
この六月より、熊猫音楽舎(山本真美音楽教室)に何人かの若い生徒さん達をお迎えすることになり、久しぶりに楽譜屋さんで初期教材を物色してきました。
実は「
ピアノの初歩教材の蒐集」が趣味なんです(
自慢!)
そもそもの発端は、大学院時代の授業で
クラウス・ルンツェ氏(独:ピアノ教授)の「ふたつの手・12のキー(日本ショット社)」という教材を調べたことなのですが
これは衝撃でした
当時は初歩教材と言えば
「バイエル」と思い込んでいましたから。
まず、楽譜をぱらりと開けると、並んでいるのは五線ではなく、
黒い鍵盤と手の絵。
ときどき幼児の絵もはさまれていて
笑えます
(ちなみに大阪では「笑える」は
褒め言葉)。一見鍵盤で手遊びをしているようにしか見えませんが、調べていくと、その遊びの背景に
納得のいく「方針」が通っていて目から鱗が落ちました。
正直、この教材は斬新すぎて、そのままレッスンで使うのは躊躇してしまうのですが、その要素はレッスンに組み込みつつ、またそれが可能な教材を求めて、行く先々で「ピアノの初歩教材の蒐集」するはめになったわけです。
さて、それら教材に目を通した中で、初歩教材を選ぶにあたって、私が大事にしている要素を書き出しておきましょう。
1) 最初から両手を使う
ピアノはなんと一人で二役三役四役、、、のできるすごい楽器なんです!その為には
左手さんに最初から頑張っていただかないと!
2) 鍵盤のはしからはしまで使う
せかっく、広い音域をも持った楽器なんですから、ちんまり纏まらず、
最低音も最高音も体験してみたいですよね。
3) 黒鍵も使う二つと三つに行儀よく並んだ黒い鍵盤達は幼児にも把握しやすいようです。
さらに、この5つの音は、適当に弾いてもそれなりにメロディっぽくなる優れものなんですよ。
4) 3の指から始める
だって、1の指って、へんな方向についてるし、短いし、、、。3、2、4と弾き始める方が
手に無理がないかな。
5) 反進行から始める
これまた手に無理がない動きから始めたいので。右左一緒にドレミ(平行進行)を弾くのって難しいんですよ〜。
6) 素敵な伴奏がついている
どんなに初歩であって、
音楽は楽しみたいのだ!7) 音符が大きい!挿絵が可愛い! 意外と重要!これで子供のやる気が、、、かわる?