2022.04.05
ようやく、ようやく、皆で集って発表会を開くことができました!
思えばこの二年間は、プロアマ問わずほとんどの演奏会がキャンセルや延期を余儀なくされたパンデミックに始まり、ようやく動き出した日々も、感染拡大と縮小の波の中で翻弄され、モチベーションを削がれるような毎日でした。
こちらの教室でも2020年の発表会は取りやめ、2021年は二日に分けての分散開催へとなりました。
が、なんだか物足りない。。。
というのは、もともと山本が思い描いていた発表会は生徒みんなで作り上げる音楽会だったので。例えば発表会に共通のテーマを設けたり、全員で合唱したり、アンサンブルしたり、そして演奏後はお茶を飲みながらお互いの成長を喜びあうようなね。
ならば、と今年は思い切って会場を教室外のサロンに移し、いつも応援いただいているご家族やご友人にも遠慮なく来ていただこうじゃないか、と敢えて一歩踏み出すことにしました。選んだのは隣駅のビルの5階にある小サロン。海を思わせるブルーの空間が落ち着いた雰囲気を醸し出しております。楽器もよく調整されていて申し分なし。とはいえ、広い会場での演奏になれていない生徒さんたちには戸惑と緊張が走ります。
が、2年分の子供たちの成長は眩いばかりでした。
思いのほかたくさんのお客様に来ていただけたの嬉しいことでした。
途中で大泣きしてしまった赤ちゃんや、「遺影にするわ〜」と孫とツーショットで写真をとって帰っていったおばあ様。そんな風景もまた楽しいものでした。
音楽を学んでいる。ただそれだけの共通項で、幅広い年齢層の人々が集い、緩やかに繋がり、エールを送る。
それは、とても幸せで平和な時間でした。
音楽することは、祈ることと同じなのかも。
取り留めもなくそんなことを考えています。