2021.12.16
じっと鳴りを潜めて過ごした夏から、秋となり今年も残り僅か。
なんだか落ち着かない一年でしたね。
今年は小学一年生の生徒さんが二人もいて、彼女たちにたくさんの笑いと元気をもらいました。
また反面、昨今の子供達の環境に「なんだかな〜」と考え込むことも。
子供達が忙しそうなんですね。
学校では分刻みの授業や作業に次々と追い立てられているような。
のべつくまなく放送があって、静かに考え事をする時間もないような。
子供だから集中力がなくて当たり前?
確かに一つの課題に集中して、その難しさを努力によってクリアするのは簡単なことじゃない。だから大人のサポートが必要。
でも子供達を規定の線路に乗せることに気をとられて
次から次へと湧き出てくる子供たちの好奇心と、疑問と、喜びに大人として丁寧に答えてあげられているのかしら。
音楽のレッスンはまずは楽しくなくちゃ、と思っています。
音遊びの中で響きの美しさに驚き、リズムに身体が動き出す。音楽から自由にイメージが湧き上がりお話が出来上がる。
小さい生徒さんたちにはそんなレッスンを目指しています。
子供の成長に寄り添って、決して急がせない。
「早い、巧い、完璧で立派な演奏」ではありませんが、
音楽の喜びが滲みでるような音を紡ぎたいと思っています。