2018.10.21
「里の秋」という唱歌があります。
穏やかに心に染みてくるメロディー、秋の夜長に囲炉裏で栗を煮る情景
田舎暮らしの経験の無い私でさえ、どこか懐かしい記憶を揺さぶられるような名曲だと思います。
今月は、小学生たちのレッスンの始めにこの曲を歌っているのですが
一緒に歌詞を読み込みながら、はた、と考え込みます。
母さんと私だけの静かないろり端、父さんは遠く離れて何処に?
その答えは3番の歌詞にあります。
さよならさよなら 椰子の島
お舟にゆられて 帰られる
ああ 父さんよ ご無事でと
今夜も 母さんと 祈ります
みなさまはご存知でしょうか。
この歌が「南の島の戦場にいる父の復員を待ちわびる歌」であったことを。
戦後70年を超え、戦争は遠く他国か過去の出来事か、あるいは映画やゲームの世界と感じる子供たちも少なからずいるようです。
昨今、彼らに戦争の記憶を受け継ぐ難しさと責任を感じるようになりました。
歌の背景を思い浮かべながら、一緒に声を合わせて歌いながら
何かしら子供たちの心に渡せられればと、願わずにはおれません。
それは、私が知らず知らずバトンを渡されていたように。
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