2018.10.12
我ながら、なんというお題!
長年、演奏していてもミスタッチには悩まされます。
というのも、本番に限って、今までやったことのない場所でミスる、と言う悪魔のような瞬間に出くわすからです。
それでも長年の経験から、ここをチェックするとミスを減らせるという事も分かってきました。今日はそんな秘訣を少々。
1 ) 指遣いを見直す
実は指使いは奥が深いんですよ。音が鳴れば一緒でしょ、と思っていたら大間違い。ミスタッチを減らせるかどうかはここに掛かっていると言っても良いかもしれません。
例えば、
右手だけで弾きます。弾けました。
左手だけで弾きます。弾けました。
両手で弾きます。ボロボロ間違えます。
こういう時は指遣いのチェックです。
片手演奏の時と、両手演奏の時では弾きやすい指使いが変わります。
両手が無理なく連動できる指使いをもう一度見直す必要があります。
あと、こんなケースも。
ゆっくりと弾きます。弾けました。
スピードをアップしていきます。ボロボロ間違えて弾けなくなりました。
実はゆっくり演奏する時と、急速に演奏する時とでは指の使い方は変わります。
何度弾いてもつっかえると言う時は、効率の良い指使いになっているかを再チェックする頃合いです。
気合と練習回数ではクリアできなかった箇所が、見事に解決する時もありますよ。
そして、行き当たりバッタリではなく、いつもその指遣いになるように覚えていく。この辺りはスポーツと似ているかな?
2) 姿勢を見直す
音楽の流れそのままに大きく身体を動す指揮者、リズムにのって激しくバチを操る太鼓打ち。
ちょっとカッコ良い?真似したくなる?
うん、音楽を身体で感じることはとっても大事だし、身体を動かすのは何より楽しいですよね。
でもピアノを弾くときは、ちょっと注意!
美しいメロディに身をまかせる時も、ワクワクリズムに乗る時も
身体の芯は感じておくようにアドバイスしています。
なんでかって、ピアノの演奏中は全ての手を目視できない時、目視する暇もない時がいっぱいあります。
そんな時に、ミスタッチなく指を鍵盤に走らせるには空間を身体感覚で捉えることが大事になってきます。
身体の芯がぶれると、空間の認識もぶれて、その分ミスタッチの危険性は増すというわけです。
3)左指の一本一本に意識を行き渡らせる
これはバッハを演奏でよくあるのですが、左手の意識がとんだ時のあの浮ついた怖さと言ったら!ハンドル(右手)は握っているけど、車(左手)が消えた感じ、とでも例えれば良いでしょうか。
これは暗譜でも一緒ですが、とにかく左手をどれだけ確実にできるか。
特に左手が細やかなパッセージを弾くときは、曖昧な場所を作らない。
どの音をどの指が弾いているか、意識の中に左手の地図を作り上げておくと安心な気がします。
ミスタッチにお悩みの方がおられましたら、ご参考までに。
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