2018.06.18
最近、子供の可能性に目を見張っています。
かつて私が最も苦手とし、劣等感を抱いていたもの。
それは ハモりと即興演奏。
幼い頃から真面目にピアノの練習をしてきました。
バイエル、チェルニー、ハノン、ソナチネ、、、、
楽譜が読めること、指を速く正確に動かすこと。
でも、音楽は???
長年ピアノの音律で作り上げられた耳には、純正にハモるということが分からない。
楽譜を忠実になぞることに専念してきた頭は、心のままに自由に弾くということを知らない。
でも、人と声を合わせたり、溢れるメロディを自由に解き放ったりすることこそ音楽の原点なのに!!
そんな不器用な私でしたが合唱や、通奏低音を勉強するうちに
少しづつ、少しづつ出来るようになってきました。もちろんまだ不十分ですけどね。
できれば生徒さんたちにもハーモニーや、即興の楽しみを知っていただきたいなと
この一年ほどソルフェージュの課題を工夫してきました。
そして最近、小学生の子供達の柔らかな耳と感性にむしろ私が驚かされています。
プログラムは
ソルフェージュの歌唱課題に簡単な対旋律を加える、とか
オスティナートのバスの上に自由にメロディを乗っけてもらう、とかなんですが
いや、案じるよりは生むがやすし。
実に無理なくハモってくれるし、躊躇なく即興をつなげてくれるんですね。
実は、枠にはまって身動きが取れなくなっていたのは私で
神様ははじめっから人に、ハモったり、即興で歌う能力を与えてくれていたのかな?
と思うようになりました。