2018.04.27
先週末、わたしは大阪のライブハウスで ちすん(李知承)さんの歌を聴いていました。
それはデモに行った帰りで、
聴きながら、私にとってはデモで拳を上げることと、音楽は一緒なんだと妙に納得したのでした。
生野で生まれ育ったちすんさんの歌は
彼がその目で見、その耳で聞き、その肌で感じた、熱い血の通う物語で
生野で暮らす人の呻きや、嘆息、
なによりも、その強さが私の目頭を熱くしました。
ああ、私も自分の歌をうたいたい。
歌わなきゃいけない。
借り物でない、心の底から突き上げられた感情こそが、音楽の魂なんじゃないのかな。
ときに、その感情は「世間」と摩擦をおこすかもしれない。
でも、それを恐れて言葉を呑み込むなら
音楽は内から、朽ちていくのではないかしら。
ちすんさんの歌ったアリラン。
その思いは、この五月の薫風にのって今日、朝鮮半島に届いたでしょうか。
2018年4月27日
南北朝鮮の長が手をとって境界線を渡った歴史的な日。
いや、この日を歴史的な転換点とするべく、歩み始めた日に記す。