2017.11.21
前回(と言っても一月前の投稿になってしまいましたが)ご紹介した
フォルマシオン・ミュジカル。
この本の中で、紹介されていた音程の話がとても印象的でした。とくに6度の音程に関するコラム。
6度の音程は別名「愛の音程」と言うのだそうです。
(恥ずかしながら、今まで知りませんでした。)
そのコラムでは、フィルマシオン・ミュジカルを学んでいるフランスの子供たちが楽しそうに「6度の音程」を探す様子が書かれていたので、
さっそく私も6度探しを始めてみました。
ピアノという楽器はソロとアンサンブル、そしてオーケストラまで模せる
非常に完成した機能をもった楽器なのですが、
その完璧さが、ときに奏者を「音楽」から遠のけてしまう面も持っていると思うのですね。
とくに、それの表れやすいのが「音程」かもしれません。
うた、管楽器、弦楽器、、、、どの楽器も
本来、大きな跳躍音程を演奏するのは大変エネルギーのいる行為のはずなのですが残念なことに、ピアノではそのエネルギーを体感することなく
ポン・ポンと簡単に飛べてしまう。
「そんな簡単に飛んじゃダメー」
とはレッスン中によく言うセリフ(笑)
でも、改めて跳躍音程を確認していくと
私もまだまだ、音程の違いを味わいきれていなかったと思うところが一杯でてきました。
これから何が始まるのか、と緊張を孕む4度。
重荷を背負う辛い7度
そして、温かな思いが溢れだす6度。
音程を見直すだけで、こんなにも豊かに音楽がみえてくるのだと今更ながら嬉しくなります。
実は音程って、小さなお子さんでもすぐ理解できる楽典の一つなんですよね。
音と音の間の数を指折り数えるだけですもん。
でも、数えるだけではもったいない。
音程の違いでどんな風に気持ちが動くのか。
これからは、それを伝えていきたいと思います。