2015.10.08
先回に引き続きまして
「アンケート結果から見つけた教室の魅力②」を考えてみました。
2.【教室に通って良かったこと】
「先生と話すことで気持ちがすっきりする」
「一人一人の個性をよく見てくださり、それぞれに合った対応をしてくださる」
「子どものその日の気分や様子を見て、無理強いせずレッスンしてくださる」
「先生としてだけではなく、時に母親目線で子どもをみてくださる」
レッスンを始めて30年あまり。
当時、19歳だった私は、大学生。
生徒さんの年齢に近いので、お姉さん感覚でした。
その頃は、楽器店の講師資格取得目指して、
ピアノや電子オルガンの技術向上と、レッスン指導を一生懸命に勉強し、頑張っていました。
やがて、私も結婚し、母親になり、子育ての大変さを経験しました。
今では、母親感覚ですね。
若い頃には悩んだこともあった生徒さんやお母様方とのコミュニケーションも今ではスムーズに行えるよう になったのもレッスンの経験のみならず、人としての経験も生かされているのでしょうね。
「こんにちは!」
レッスンに来られた生徒さんの表情や声のトーンで、
今日の気分や体調をおおよそ予測できます。
なんとなく落ち込んでいたりイライラしている場合は
「今日何かあった?」と聞きます。
年齢が低いほど「あのね~、学校でね~」とすぐにお話してくれます。
年齢が高くなると、しばらくしてから「今日ね・・・」と話し始めます。
人は心の内を人に話すことで気が楽になります。
心理学では、人の話を聞くことを「傾聴」と言いますが、
私は今まで自然に傾聴を身に付けていたようです。
「傾聴」はこちらがアドバイスするのではなく、相手の話を聞いて、相手が自分で考えて答えを自分で見つけるのを手助けします。
私に話すことで、気分が晴れ、すっきりした明るい気持ちで、帰られます。
先日、あるお母様からメールをいただきました。
中学生の生徒さんがピアノの練習をあまりしないという内容でした。
生徒さんには「親をうるさいなと思うこともあるよね。でも、見知らぬ人が、勉強しなさい、練習しなさいって 言うかな?親だから言うんだよ」とお話したら、納得の様子。
お母様には「お母さんのことが大好きで、お母さんの期待に応えたい気持ちでいっぱいですよ。褒めてあ げてくださいね。」
数日後、生徒さんが練習を始めました。
うれしかったです。
人は誰もが認められたいのです。
特に、子どもの場合は母親に認められたい。
昨日より、少しでも進歩していたら大げさに褒めてあげれば、子どもはうれしいのです。
私は、生徒さんが素の自分を出してくれることが一番うれしいです。
嫌なことがあっても、吐き出せる場所は必要です。
そして話すことで、自分で答えを見つける。
これからも、生徒さんやお母さんの心に寄り添い
サポートさせていただきたいです。