2016.06.12
梅雨にも入り相変わらず湿気の多いこの6月ですね。
暑さもだんだんと増して、クーラーの有り難さを実感する今日このごろですね。
さて今回は手の大きさについて少しお話させていただきますね。
ピアノは手が小さくてもいろんな曲が弾ける楽器です。
でもラフマニノフ・リストあたりの時代の作曲者たちは自分の手が大きいことから下のドの音からレの音9度から13度を軽々上から弾いてました。なので楽譜にもそのように記載されています。
ここらになると手の小さい方は不利だと思いますよね。
でもそれはあくまで一般論です。
私は3歳からピアノを母から教わりました。手の大きさはとても小さかったそうです。
教えてもらった母も手の大きさで言えば大きい方ではなかったので私も自分の手が大きくならないのはわかってました。なので手の大きい方にはすごく嫉妬するほどでしたね。
子供の時は手の大きさに合わせた曲を弾いてました。
大きくなってからもなるべくスコア通りに弾くようにしています。
楽にできるような手のポジションで弾くのです。
でもこれらをするには物理的にも努力が必要でした。
それが手のストレッチです。
ピアノは指の長いことは必要ではなく、指間がどれだけ広がるかがとても重要なのだと教わりました。たとえば親指と人差し指をバレリーナのように180度開脚するようにひろげてみたりと色々と工夫をしてきました。
手が小さいと色々と制限がありますが、逆に手が大きいと弾きにくい曲だってあるのです。
せまい間隔でおりてくるような半音階などは手が小さく生まれついたことの幸せを感じますね。細かく動く曲はとても得意になります。
その反面、オクターブの連続などは大きいかたに比べるとエベレストに登るかのような感じです。だからこそ人より練習が多くなります。
オクターブなどはダイナミックさがより現れる音ですが、細かい音はより繊細さが現れる音だと私は思います。
手の小さい、大きいはご両親からの遺伝もありますが、小さくても大きくてもピアノは色んな楽しみ方があります。ちなみに私もオクターブ届くようになるまで多くの曲を弾いてきましたが、意外と探せばあるものなんだと改めて大きくなってから思いました。
さて次回は手のストレッチについて書いてみようと思います。