2014.11.24
ロッシーニは1829年、傑作ウィリアム・テルを発表した後、突如として歌劇の作曲の筆を断ち、夢の印税生活を手に入れ悠々自適の毎日を送ります。食べるのが大好きだった彼はパリで美食と社交に明け暮れました。
最も好んだ料理は「パテ・ド・フォアグラ」(トリュフ詰め七面鳥)。
他にも彼の名前が冠されたものが、ロッシーニ風ヒレ肉の薄切りフォアグラ添え、ロッシーニ風炒り卵のフォアグラ添え、ロッシーニ風鶏のフォアグラ詰め、ロッシーニ風鶏肉のつけ合わせ、等々…。ロッシーニ風と名のつく料理はなんと数十種類もあるとのことです。 やはりかなりの肥満体型のロッシーニ先生。大の牛肉好きで、1日20枚ものステーキを食べて太っていたという報告も…。しかし76歳まで長生きしており、遺伝的に長寿の家系であったことが推定され、肥満があまりリスクにならなかったのではないかといわれています。
オペラを書くことはやめてしまいましたが実は、歌曲、ピアノ曲、その他の小規模な器楽曲などは書いていたようです。晩年のパリ時代に書いた作品の数は186曲にものぼり、それらは「老いの過ち」という題名でまとまられています。
でも彼が長生きだったのは、遺伝的という条件のほかにも、好きなものを食べて好きな音楽に囲まれて、奥様もちゃんといらっしゃって、好きなことだけを考えて暮らしたからかもしれません。
なんと「老いの過ち」とは、こんな題名の曲達です。
「小さな胡瓜」
「バターいため」
「ロマンティックな挽肉料理」
「喘息練習曲」
「深き眠り-びっくりして目を覚ます」
「ある日の行楽列車」(出発合図の鐘、乗車、おそろしき車輌の脱線、第1の怪我人、第2の怪我人、第1の怪我人天国へ、第2の怪我人地獄へ、葬送行進曲、アーメン…などの注釈が書き込まれている。)
なんだか小学生の落書きみたいですね! ロッシーニ先生のでっぷりとしたお姿とウィリアム・テル序曲はこちらへ↓
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