2025.08.15
明夫「このプレリュードはまかせてください!特訓してきたですばい。」
HEART「いつも明るい明夫くんにピッタリの喜びにあふれた楽しい曲ですね。」
明夫「右手の音がたくさん動いて大変なんですが、黒鍵が出てくる音形では鍵盤の奥に手ば置くと弾きやすかと気付いたです。左手もただの伴奏って思わないで、注意深く歌わせるよう気を配ったですばい。」
HEART「素敵な工夫ですね。8分音符はノンレガート(音と音の間をあけて)で軽やかに、16分音符はうれしい気持ちを込めて先へ進めるといいですね。左右逆になっている箇所もあって弾き方に注意ですね。」
善雄「そして、またまたこの音符の上のギザギザマーク、トリラーと呼ばれる記号ですよ!設計士の私としては建築の装飾のようで興味をそそられます。」
HEART「バッハが息子フリーデマンに書き与えたクラヴィーア小教本の中に弾き方の一覧表があります。平均律曲集の解説欄にも載っていますよ。音源と一緒に見てイメージをつかみましょう。」
⭐⭐⭐⭐⭐
HEART「さて次はフーガの方も構造的に見ていきましょう。楽しい雰囲気で書かれていますね。まずはテーマを探してみましょう。」(“テーマ”については、当たってくだけて平均律クラヴィーア曲集第3回(2017.07.29)第4回、第5回で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。)
美香「初心者の私にでもテーマがすぐ見つかります!」
明夫「ほんとだ!3拍めから始まる、これですな。あ、これも、そしてこれも。」
HEART「さて、簡単に見つかったテーマですが、実は音のつなぎ方や切り方(アーティキュレーションと呼びます)が難しいです…。」
明夫「あ、何も書いてないですばい。どうして指示がないんですか?」
HEART「作曲家が書いたものに忠実な楽譜(原典版)には、何も指示がありません。でも大丈夫。“解釈版”と呼ばれる親切な解説ありの楽譜も出版されています。」
明夫「演奏家や研究者の考えを反映した楽譜がたくさんあって迷いますバイ。」
HEART「でも、難しく考えないで。好きな服を選ぶ時みたいに楽しんでね。バッハの時代のスタイルに近づいていくヒントだと思って。」
明夫「分かりました!なるほど。テーマの出だしのドとレを繋げるか離すかでも印象が違いますね。離すと次をレ~ドって繋げて弾きたくなるとですが…。」
HEART「楽しく跳ねている感じですね。弾き方で優雅に落ち着いた感じにもなりますね。」
明夫「バッハ先生、なかなか手ごわかですな。でもそこがまた、たまらん魅力ですばい!」
HEART「チェンバロ演奏を聴くのもおススメです。ピアノと比べて強弱をつけにくく音の減衰も早い楽器なので、切るところや繋げるところを上手く使うことに徹して弾くからです。良いお手本になりますよ。」
芳美「ピアノ再会組の私としてはHelmut Walchaのチェンバロ演奏が参考になります。」
HEART「明るくうきうきした感じを大切にしながら試行錯誤して作り上げていくのもバッハの楽しさですよ!」
このコーナーはこの後も全曲解説してまいります。どうぞお楽しみに。
※「当たってくだけて平均律クラヴィーア曲集」はフィクションです。
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