2025.01.15
昔、実家に黒電話がありました。友達と長電話する時はコードを長〜く自分の部屋までひっぱってきて遅い時間まで話したりして…。(昔の電話はコードで電話会社とつながっていたのです)
今はそんな時代には夢のまた夢だったビデオ通話が簡単にできるようになりました。(ビデオチャットとも言う。テレビ電話は死語だそうです。)
色々なアプリを使って携帯電話やパソコンに写っている相手とリアルタイムで話ができます。コロナ禍以降はそのシステムを使ってピアノのレッスンをすることも珍しくなくなり、通信機器の発達と世の中の変化には驚くばかりです。
しかしわたくしの年齢で画面に映ることは、ヒジョーに勇気の要ることでございまして…。
通信機器というのは時の流れをストレートに教えてくれるのでございますです。
オンラインレッスンで指使いをお伝えしようと手をアップにすると
「わっ、何このニワトリの足!」
顔を下向きにすると重力に従順で充分に柔軟な顔のお肉が重鎮おわしまして
「わっ何このタルタル!」
という案件もしばしば。
そこで仲良しの若いAちゃんが何やら金属探知機のようなものを貸してくれました。それは、女優さん顔負けの“顔に明るい光を当てて表情を生き生きと見せる”器械らしいのですが、ある程度以上の年齢層にとっては懐中電灯を下から当ててお化けのふりをした遊びを彷彿とさせる、更に年齢を浮き彫りにするというシビアな器械なのでした。
ボツ⤵
というわけで、映らないとレッスンにならないので、とにかく自分をなるべく見ないようにするのがコツのようです。
ところで今、若者の多くが会社における電話対応が苦手だと聞きます。私も普段はメールでのやり取りに慣れてしまって、急に電話が鳴るとびくっとすることもありますが、なんと業務経験や職務によって必要な電話のスキルやビジネスマナーの習得のために『もしもし検定』や『電話応対コンクール』というものがあるのだそうです。
確かに、失敗が許されない社内で顔が見えない相手と話をするのは難しいことです。それにこれだけネット上で用件が済む時代に、あえて電話をかけてくる人は、複雑な相談をすることが多いようなので更にハードルが上がります。若い世代の方も大変です。
顔が見えても顔が見えなくてもそれぞれに難しさがあるようです。
さて、今や一人一台携帯電話を持つ時代。会社の電話は別として個人電話の場合ほぼ本人が出てくれるというのはありがたいことです。
恋人の家の固定電話にかけて
「あ…あのあの…〇〇美さんお願いします。」
「誰だお前は。」
なーんてお父さんが出ることもないですからね。
熊本市
東区健軍ハートピアノ教室