2022.07.14
HEART「このプレリュードは本当に美しく、いつまでも弾いていたい曲ですね。」
美香「メロディーが分かりやすくて歌いながら踊れる感じですね。」
HEART「8分の12拍子が踊りだしたくなる感覚を持っています。出だしをリズムで歌うと、ウンパッパ、ウンパッパ、ティラリラリ~ラ~リン⤴☆彡」
善雄「ティラリラリ~ラ~リン⤴のところがギザギザ♒️の装飾音符ですね!なんとなく装飾音符の感じがつかめてきました。」
明夫「僕これ弾けます!!」
~~~♬明夫くんの演奏♬~~~
パチパチパチパチ。
HEART「いい感じですね~。弾きやすいですよね。」
明夫「8分の12拍子は3拍子が4つある感じでよかですか?バナナが4つみたいな。ばーナッナッばーナッナッばーナッナッばーナッナッ♬」
芳美「分散和音で上がっていく音型が何度も出てきて、きれいな花が開くように感じます。11小節目のちょっと悲しそうな和声になるところや終わりの23小節目、右手の♯レが♮レとなっているところのニュアンスに惹かれます。」
HEART「8小節目と22小節目の右手に【半音】で下がってくる動きがあります。【半音】というのはピアノで演奏できる一番狭い音の幅を表す言葉ですが、聞こえてくのはグラデーションのような音の色合いの変化。実際“Chromatic”(半音階:英語)はギリシア語の“Chroma”(色)からきています。ここは感情を込めて色彩豊かに弾きましょう。」
明夫「難しかですな~。感情ば入れようてすっと、やりすぎてすぐ演歌っぽくなってしまうとですよ。(笑)」
HEART「最初はひとつひとつの音を聞きながら、指をゆっくり注意深くタッチして弾いてみると、だんだんと移ろう“色”が表現できるようになりますよ。」
善雄「音に対するイメージを持つことも大事ですね。“求める音”ってことですかね。」
芳美「ショパンなら5454の指をたくさん使って弾いていたかも。ここは例えば5454343とか。」
HEART「本当に。ショパンはバッハをいつも勉強していましたものね。それから15小節目からは出だしと同じメロディーが転調されて再び出てきますが、17小節目で前とは変化させています。これは当時のチェンバロの音域と関係があり、そのまま前の模倣をしてしまうとピアノからはみ出してしまうからです。」
明夫「え?鍵盤から?ちっちゃくて可愛らしかったとですね~当時のピアノは。」
美香「いろんなことが分かってますますイメージがわいてきました。」
HEART「ささやかな幸せをかみしめるように愛らしく美しいプレリュードでした。」
*「当たってくだけて平均律クラヴィーア曲集」はフィクションです。
熊本市東区健軍
HEART PIANO ハートピアノ教室