2013.01.21
たくさんの人たちがかかわる大きなイベントのコンサート。個性の強い音楽家達が集まってひとつのものを作り上げるのですが……
客演で来てもらった歌手が「ちょっとぉ、ホテル気に入らないわ。だって食事がおいしくないんですもの。もっと気をきかせてよ!」と、不快感をあらわにする。
また、指揮者が本番3日前にちょっとした行き違いがあり、「そんなこと聞いてないよ。なんで俺に最初に言わないわけ?まったく俺をないがしろにするなんて気分悪!もうやんない!俺やんないよ!」と、言ってしまう…。取りなし係の爺(じい)が必要です。
こんな協調性のない音楽家が来た日には主催者は常に辞表を胸ポケットに入れておかなければならなくなります。なんとかクビにはならずに嵐が過ぎ去ったとしても拒食症や胃潰瘍で倒れたらどうしたらいいのでしょう?
それにこういうひとにぎりの我がままな「巨匠」のせいで、私たち音楽をやっている普通の人がみんなそういう目で見られます。
音楽家や芸術家が我がまま(良く言えばこだわりがある)で、変わっている(良く言えば個性的)一面を持っているのは否定しません。むしろ普通と違うことに興味があり反応できるからこそ、そういう職業に就いているともいえます。
しかし人の迷惑にならないところでこだわって欲しい。ゲテモノを食べるのが好きでもいいし、何度結婚しようが構いません。女装が趣味でもしょうがないでしょう。(かのラヴェルもそうだった!)でも音楽家だったら胎教にとモーツァルトのCDをプレゼントする優しさを持てたらいいかな…と思います。思いやりをもって人と協調していくのは人間の基本です。
ひどい音楽家と不幸にも出会ってしまったら、繊細な心優しい主催者は一徳やかどこかで生ビール片手に叫ぶしかありません。
「彼らもいつかは天国へ!」
熊本市東区健軍 HEART PIANO ハートピアノ教室