おざきピアノ教室

私がピアノを習いはじめた切っ掛けは
ご兄弟がいらっしゃるご家庭では
同じ境遇になりがちだと思いますが
姉の影響で興味を持ち
ピアノを習いはじめました。

音楽教室という事もあり
色々な先生方との出会いがありました。

はじめの手解きを受けた先生は
髪型や服装など、幼い頃の私には
憧れを持つ上品な先生で
ソロだけではなく
連弾やアンサンブルなど
音楽全体の楽しさを
気付かせてくれた先生でした。

そして二人目の先生は
ショートカットでボーイッシュな
明るく元気な先生。
冬にはストーブの上でサツマイモを焼いて
レッスン後に食べたり
ピアノはもちろん、
その他にも楽しい経験を
沢山させてくれた先生でした。

三人目の先生は
中学生になり不安定だった
思春期の私の話を
沢山聞いてくれた先生。
ピアノも自由に弾かせてくれ
いつも温かく見守ってくれていた
優しい先生でした。

高校生になって四人目の先生に替わり
若くておっとりとした先生に
優しいんだろうな…と思ったのも束の間
先生がベートーベンの
「月光」第３楽章を弾きだすと
これまでの雰囲気とは一変、
真剣な眼差しで演奏する姿や
迫力のある張り詰めた音に
心を揺れ動かされとても感動しました。

短大で教えていただいた先生は
一音一音を奏でるために
指先の感覚や身体の使い方、
時代背景といった音楽に対し
どこまでも貪欲に追究される先生でした。
そのためレッスンでは
常に緊張と集中が交錯し
レッスン後の電車の中では
毎回放心状態に…


講師の立場になってからも
先輩や同期、
勉強会等で出会った先生方からも
色々な事を学ばせてもらい
今の自分があります。