2017.04.01
片手練習は、必要でしょうか？とよく質問を受けます。
メロディーライン・ベースライン。内声ラインを
把握するには、大変効果的です。
私の教室には、ピアノが２台あります。
例えば、お弟子さんが右手のメロディラインしか練習してこなくても
私が左手のパートを私のピアノで弾きます。
曲の全体的なイメージがつかめて次回のレッスンにつながります。
中級以上になりますと、例えばブルグミュラー
やソナチネの作品は
フレーズ感や休符の
緊張感を感じてもらえ、より大人の演奏に
近づくことができます。
この中級レヴェルからは、オーケストラのイメージが必要になってきます。
左手は、単に分散和音や音階だけではなく
低弦のチェロや、
打楽器のニュアンスなどを音にとりいれるといっそう仕上がりに厚みと
ニュアンスが加わります。
口で説明もしますが、音として耳から聴いて
自分のメロディラインに加わる
左手のパートを
感じることは大変有効だと考えます。
たいていのお弟子さんは両手で弾けるようになってレッスンに来られます。
しかし、あえて交互に半分ずつ受け持ってアンサンブルのような形で仕上げていくと
両手でとらえていた曲のパッセージと違う細部のディテールが浮かびあがります。
また、習得が難しいとされる呼吸法もお教えすることができます。