2016.11.04
曲の仕上げは、次のようにします。
まず演奏を録音してご本人と一緒に聴きます細部にわたって注意を楽譜に書き込みます。 間違った音やなぜ間違ったのか原因もつきとめます。どうしたら直るか練習方法を検討します。
録音データなので途中で止めたり、何度も聴きなおすことができます。なにより弾いているご本人が客観的に自分の演奏を聴いて急いでしまったり平凡になっているところに気が付くことが大切です。
CDの演奏やユーチューブなども見て他の演奏家が工夫しているところや技を取り込めそうなものを盛り込みます。 曲全体の流れ、フレーズの呼吸がとれているか、どんなイメージを持って弾くか、特にイントロとエンディングの仕上がり。曲の構成を確認。メリハリがついているか、テンポ・ダイナミックレンジ・アゴーギクも再チェックします。
あとは当日、どれだけ満足する演奏ができるか。多少間違ったとしても曲のアプローチは深く掘り込んであるのでどこかしら良い部分が 出るはずだと思います。 間違うことでそのあとの演奏が崩れるというのはよくあることですが、すぐ気分を切り替えて 立て直すというのも見どころ(聴きどころ)です。
当然私の評価は高いです。
それぞれが1曲1曲忘れがたい曲になるように ご指導したいと思います。