2021.10.11
ショパンコンクール2次予選。
楽しみにしていた牛田さんの演奏前ツイート。
やはり昨夜もツイートしてくれました。
カメラへの笑顔と演奏前のツイートから、メンタルの強さとファンの方に対しての誠実さが伝わりますね。(普通それどころではないと思う。休憩時間中、カメラに抜かれる時間があまりにも長いので、もうそっとしておいてあげてーと思ってしまった…。)
ツイートでは、『ショパンが主な仕事場としていた華やかな社交界に対して感じていた違和感』についての記述があります。
↓
http://tempuri.org/tempuri.html
小さな頃から華やかな場で活躍されていた牛田さん。もしかしたら似たような気持ちになったこともあるのでしょうか。
そう思うと、サロン的な明るいワルツも、どこか内側に哀しみを秘めながらの明るさに聴こえます。
底抜けの明るさよりも、哀しみを抱えながらの明るさのほうが、何倍も切ない。
バラード4番ではショパンが乗り移ったのではないかと錯覚するほど。ショパンの声が牛田さんの声として聴こえるようでした。
舟歌では長い旅路の果てにたどり着いた理想への到達をしっかりとした形で。
重厚なポロネーズでは、決意を感じました。
ショパンの内側に深く入り込む演奏でありながらも、不思議と牛田さんの物語にも聴こえてきました。
心の琴線に触れるピアニストは人それぞれ。
残りの2次予選も、コンテスタントの熱演から、たくさんの幸せを頂きたいですね。