2013.07.12
子どもたちの記憶する能力は、
大人と比べもののにならないほど早いです。
ですからこれが良いときもあれば悪いときもあります。
曲を練習するときは、楽譜をじっと見て、楽譜から目を離さず、楽譜に書いてあることを見ながら弾かなくてはいけません。
音、アーティキュレーショ、速度表示、など多くの事が楽譜には書いてあります。
これを見ながら弾きます。
数回弾くと、なんとなく覚えたことで弾こうとする、生徒さんがいます。
ですから、
こうだったかな、ああだったかなと、止まり止まり、弾きます。
そして口からは「忘れた」と発します。
この練習方法は、いけません。
答えが載っているのだから、それを見て弾けばいいだけのことです。覚えなくていいのです。
暗譜と言う作業は、もっと先の段階のことです。
楽譜を見て弾けばいいだけの事ですから「忘れた」なんていう言葉は出てこないはずなんです。
楽譜を見て弾くということは音が確実に読めていることが大前提です。
読めないから、読むのが面倒になり、楽譜を見ないで弾いてしまう。になってしまうのです。
ですから、初めの段階で、徹底的に音が読めるようにすることが、今後の成長を左右してきます。
小さなうちは、音が読めなくても、お母さまが教え込めば、本人は読めなくってもすぐに覚えて、弾きます。ここが落とし穴です。
そのうち複雑になってくると、お母さまもギブアップ、するともうお手上げになってくる。
こうならないために、できるだけ
手出しはしないでほしいのです。教え込まないでほしいのです。
急がばまわれです。
上記のような練習をしていれば
2,3年でギブアップになってしまいます。
自分で読めて自分で弾ける力をつけておけば
どれだけでも長い間、ピアノを弾くとこができます。
私は
短期間で燃焼しつくしたり
短期間でギブアップしたり
それだけは避けて欲しいと願い、レッスンをしています。
何事もそうだと思います。
子どもの成長をせかさないでください。
急がないでください。
一歩一歩確実に本人の力になるように、見守っていきましょう。
急がばまわれです。