2016.01.20
この時期は、春に入会した生徒さんたちがステップアップする季節です。
ピアノを始めて2年で導入期が終わり、5人の生徒さんがプレインベンションに進みます。
今は、教材や教則本が沢山ある時代です。
アメリカ系のポップな教材か、日本系のポップな教材で練習している人が大多数なのではないでしょうか。
今のお子さんにも取り組みやすく、カラフルな挿し絵で絵本を読むような感覚で親しみやすいです。
曲もリズミカルで、アニメソングに似ていますから、のりよく練習できそうです。
私も若い頃は、そんな教材をメインに、気軽で楽しいレッスンをしていました。
あるときから、ドイツ、フランス系のオーソドックスな教材で、基礎をレッスンするようになりました。
今から10年前ですが、6才の男の子が引っ越しにより、他教室から移ってきました。
前の先生はバイエルとハノンをやっていました。
今時古いなぁ。お堅いものより子供には伸び伸び楽しくレッスンした方がいいのに。
と、その時は思いました。
そして、教材はバスティンに変えて、他にはブルクミュラーをやりました。
少しすると、その子は他の生徒さんと明らかに違っていきました。
バスティン4巻はあっという間に終了しました。
ポップな教材で育った子に比べ、指がしっかりしています。
曲をきちんと弾ききる、手の体力、耳、集中力が違います。
ポップな教材は、内容は凄くいいのですが、絵ばかりで、曲数が少ないんですよね。
反復が足りないことと、1曲が短いから何か曲をやったときに、よろけずに弾ききる力をつけるのには不向きかなぁ。
その少年は、どんどん伸びていき、チェルニーやハノンをしっかりやって、小5でショパのワルツやマズルカを、小6でベートーベンの変奏曲などを、きちんとつかっえることなく、見事に弾きました。
一見退屈なオーソドックスな教材を、地道に積み重ねて努力したからこそ、そこまでいけたんですね。
ポップに楽しくやっていた生徒さん方は、そこまでは弾けるようになりませんでした。
JPOP の曲などを楽しみながら、いい思い出はできたのではないかと思います。
自分の娘にピアノを始める時は、迷うことなく、ドイツ系のオーソドックスな教材で進めました。
親になって思いましたが、子供にはちゃんとやってもらいたいですよね。
少々厳しくてもいいから、しっかり身に付けもらいたいですよ。
楽しいだけじゃ、つまらないのでは?
少年を教えたこと、娘がピアノを始めたことをきっかけに、私のレッスンスタイルは大きく変わりました。