2015.10.19
生徒さんが舞台に立つために、それぞれのドラマがあります。
先日のピティナステップに出た、小5の生徒さん。
6月ころに、レッスンの空き待ちのお問い合わせを頂きました。
その日は、同日に3件の空き待ちのお問い合わせがありましたが、皆さん入会の希望が強かったので、入会して頂きました。
そのうちのお一人、小5の男の子さん。
車で1時間近くかかる遠方から毎週通われています。
ピアノのレッスン経験はなく、耳コピでアニメソングや、お母さまの手ほどきで数曲弾いたことがあるようでした。
耳が良く、手の強い男子。
数に強く、初めてに近い5線の譜読みの仕方もすぐに理解しました。
何曲か宿題に出してみると、1週間で完全に弾けています。
不協和音や多くの#や♭にも抵抗がない。
バッハに代表される多声部の曲も、すっと入れて弾きこなす。
音感、ピアノにかなりのセンスがあります。
なにより、ピアノが楽しいらしく、練習を始めると1時間くらいは弾き続けるそうです。
すぐにいろいろ弾けるようになったので、昨日のピティナステップに申し込みました。
応用3 カバレフスキー2曲。
高いハードルだったかもしれません。
お付きあいが短いので、生徒さんのペースを把握しきれていませんでした。
順調に練習が進みましたが、9月は体調を崩したり、移動教室があって、レッスンは2回しかできませんでした。
譜読み、暗譜は出来ていましたが、応用3になると、ただ弾くだけでは舞台に立てませんし、まだ基礎がそれほど進んでいないので、レッスンでしっかり見てあげる必要がありました。
それなのに、レッスンに来られない...
自分でやってもらうしかない。
レッスンをお休みしている間に、CD を聴いて練習してしまったのが、1番大変でした。
ピアニストのCD....
初心者が聴いてしまうと、ピアニストの演奏が正解のように、脳に焼き付いてしまいます。
そのイメージで、同じように弾こうと、脳から指に無理な指令がいきます。
鍛え上げられたピアニストの指ではないですから、当然、思うように弾けず、出来ることまで出来なくなって、曲が崩壊しました。
それが2週間前。
生徒さんは、とても賢いのか、自分の失敗を良く理解して、もう1度ゆっくり、譜読みからやり直して、1週間できちんと立て直してきました。
そして、1週間前から、初めてのペダルを試してみました。
耳が良く、濁りなく踏むコツをすぐに覚えたので、曲の全般に入れることにしました。
補助ペダルにするか、直に踏むかギリギリまで迷い、遠方にもかかわらず連日通って頂くことに....
1日1日、曲が出来てきて、ピアノが繊細かつ豊かに鳴り、持っている音楽が開いてきました。
前日のレッスンで、もう本番は大丈夫だと確信しました。
ホールのスタンウェイで聴いて、その音楽性に、感動しました。
私も生徒さんも、今回の舞台は沢山のことを学び、良い経験をしました。
週2回レッスンに来たい、ピアノをもっと頑張りたい、と言っています。
私も楽しみに育てます。