2025.08.27
トピックスをお読み頂きありがとうございます。
怒涛の日々がひとまず落ち着き、昨日はゆっくりしました。
そこで今日しかないと思いつき、映画「国宝」を観てきました。
丸3時間の長大作ですが、あっという間に見終わったと感じました。
芸事に生きるとは何か、とても深く考えさせられました。
歌舞伎に魅入られた2人の主人公の数奇な運命を辿るストーリーです。
出会いから30年という時間を辿り、紆余曲折、いろいろなことを経て辿り着いた結末とは。
同じ芸術の道に生きる私には、共感出来る部分がとても多かったです。
どんなに困難で先が見えずとも、芸事を決して諦めない、やり続けることで、ふと訪れたチャンスを決して逃さない。
最終的に残って、やがて頂点を極める人はこういう人なんでしょうね。
昨日は、この夏の舞台を終えた親子さんが挨拶に来てくれました。
芸を極めたいので、クラシックの基本をきちんと勉強させて下さい、とのことでした。
好きで楽しいから弾く、好きなことだから頑張れる、、という次元ではないのですよ。
自分の為に弾くのではなく、クラシックピアノを世に伝えていきたい、この素晴らしい伝統芸術を後世に残していきたい。
自分の趣味娯楽ではなく、人の為に弾く、もはや使命を感じてピアノを精進し続ける覚悟があるようです。
楽しい時も、苦しい時も、続ける信念がある。
それほどまでにピアノに魅せられたのでしょう。
私もそうやって生きてきたので、これからも共に精進しましょう。
ごく普通の町のピアノ教室に過ぎないですが、本気でクラシックピアノを学ぶ生徒さんに私の知ってる全てを教えたいですね。
私が偉大な先人から頂いた教えを生徒さんに授けて、残していきたい。
音楽のDNAを受け継いでくれるそんな存在に出会えた奇跡に感謝です。